増えた!と思って喜んでいると突然居なくなる事もあるミジンコ。
何でミジンコは突然全滅してしまうのかが何となくわかってきたのでその数ある原因をまとめます!
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餌が足りない
食べ続けないと生きていけないミジンコにとって餌切れは致命的な原因となります。特に体が小さいタマミジンコは餌切れ状態に弱い気がします。
餌切れのサインをどう判断するかが結構難しいのですが、飼育容器の向こうが綺麗に透けるくらい水が透明で、底に沈澱物も少ない場合は危険信号。速やかに給餌した方が良いです。
飼育水はうっすら濁る位を維持するのが良いみたいです。
過密状態になっている
一匹だけでもどんどん増えていくミジンコですが、過密状態になった後は一気に数が減っていきます。
過密状態だと餌切れや酸欠になりやすいという問題もありますが、どうもオスが出現し耐久卵を産み始める辺りから増殖が鈍るみたいです。
飼育水の成分を調べた訳じゃないので推測ですが、過密状態をミジンコが察知すると繁殖抑制物質でも出しているのかなと思ってしまいます。
経験上、過密状態を経験した飼育水ではその後の繁殖が鈍り、殆ど居なくなるか卵だけを残して全滅します。
もし、爆殖した後に数が減り続けるようであれば新しい飼育水へ植え継ぎした方が賢明だと思います。
水が合わない
ミジンコは小さい割には対応できる水質の幅が広く、経験上PH6~PH9程度までは平気で生きられます。
ただ、限度はあるのでこれまでに起こった原因を書いていきます。
グリーンウォーターが濃くなりすぎた
グリーンウォーター(緑藻)は増殖するとPHがアルカリ性に傾くので濃くなりすぎると危険です。見るからに濃いグリーンウォーターはPHが10位あったりします。
餌切れが怖いので濃いのを与えたくなりますが、薄っすら濁る位の濃度でこまめに給餌した方がミジンコがよく増えます。
また、陽の光が入る場所で飼育する場合はグリーンウォーターの自然増殖にも注意です。ミジンコが食べる以上に増えてしまうとミジンコが増えにくくなるという事例がありました。
数日で飼育水が黄ばむ位の量を与えるのが良いと思います。
飼育水が腐敗してきた
これはペットボトルやバケツ等の底が深い容器で起こりやすい原因です。
底の方はどうしても嫌気化しやすく沈澱物も溜まり腐敗しやすいです。そのままだったらミジンコも水面の方に移動して生きているのですが、何かの拍子で底の腐敗物が舞ってしまうとミジンコにダメージを与えてしまうようです。
ペットボトルの底にイーストが沈澱するので軽く振ってみたら凄い異臭!その後にミジンコの調子が悪くなり全滅という事がありました。
水量があった方が安定はするものの、ミジンコの場合は水深は浅い浅いほうが飼育しやすい気がします。
もしミジンコが全滅してしまったら
ミジンコが居なくなると何故か凄いガッカリしますよね。
増えたと喜んでいても次に日に見たら全然居ないという事がミジンコ培養では良く起こります。
タマミジンコの場合は寿命も短いので特にその傾向が強いですが、全滅してしまっても飼育水はまだ捨てないでください!
耐久卵が底の方にないか確認してみてください。タマミジンコの場合は白い粒、オオミジンコの場合は黒い粒で結構見つけやすいです。
ミジンコを投入した翌日に全滅というケースでは望みが薄いですが、爆殖後の激減、全滅というケースであれば高確率で卵を産んでいます。
耐久卵は新しい飼育水に入れ20度以上の場所に置いておけば高確率で孵化するので、耐久卵を見つけたら保険のつもりで取っておきましょう。
耐久卵は水に入れたままなら冷蔵庫に。乾燥させれば常温で保存ができます。
まとめ
簡単ですがこれまでの経験に基づいた、ミジンコが全滅する理由を書いてみました。
ミジンコは自然界でも爆殖と全滅を繰り返している生き物なだけに、やっぱり量のコントロールは難しいです。
しょっちゅう全滅させてしまい中々、ミジンコ培養が上手くいかない方はこれらの原因が無いかもチェックしてみてください。