餌だけじゃなく観賞価値も高いオオミジンコの増やし方についてまとめます!
他のミジンコと比べるとびっくりする程大きく、他種よりも丈夫で初心者でも増やしやすいミジンコです。この記事ではオオミジンコや飼育方法について記載しています。
目次
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オオミジンコの特徴
オオミジンコ(学名:Daphnia magna、ダフニアマグナ)は最大で5mm程に成長する大型のミジンコです。
ミジンコと言えば肉眼でぎりぎり見える微生物という印象がありますが、オオミジンコに関しては肉眼で内蔵まではっきりと見えます!横から見るフォルムはまるでヒヨコのようで可愛らしく、正面はモノアイの機械みたいで何だか格好いいです…
普段は水中をピョンピョンと跳ねるように泳いでいますが、餌を投入すると急に活発になったりと飼育していて非常に楽しいミジンコです。
日本国内には生息しないとされていますが、琵琶湖では生息しているとの情報も。しかし、入手方法は通販がメインとなるミジンコです。
オオミジンコとタマミジンコの違い
オオミジンコとタマミジンコの違いは何と言っても体のサイズです!上記画像のようにオオミジンコはタマミジンコの数倍大きいです。
増え方としてはタマミジンコに比べると遅いものの、個体の寿命が長く着実に増え高密度培養がしやすいです。
オオミジンコは生まれてから8日で子供を産み始め、その後は3日に1回のペースで子供を産むそうです。
タマミジンコと同様に環境が悪化するとオスが出現し休眠卵を産みますが、タマミジンコに比べると抱卵しにくく環境悪化に強いように感じます。オオミジンコとタマミジンコが同居する環境下では、タマミジンコが休眠卵を盛んに産んでいてもオオミジンコは全く抱卵しないという状況でした。
タマミジンコと比べるとオオミジンコはだいぶ増やしやすいミジンコですね。
オオミジンコはメダカの餌になる?
メダカの為にオオミジンコを増やしてみようと思う人は結構いると思いますが、メダカも成魚サイズならオオミジンコを食べられます。
オオミジンコは最大5mmとかなり大きくなるので、稚魚や若い個体は口に入らないという事もありますが、その場合はオオミジンコの子供を与えれば食べられます。その他、ネオンテトラやチェリーバルブと言った小型の熱帯魚もオオミジンコを食べられます。
大粒でボリュームもある餌なので、人工飼料を食べない魚なんかにも良さそうです。
オオミジンコの増やし方
オオミジンコの増やし方はわりと簡単です。
大型のミジンコですので殆どの微生物を食べられますし、環境悪化にも強いので高密度で培養しやすいです。
飼育ケース
わりと大きい生き物なので飼育ケースも水量が多い方が増やすのに有利です。
オオミジンコと言えどエアレーションの泡や水流は苦手らしく、エアーストーンだけを使う曝気は弱くても影響が出たので酸素が溶け込みやすい浅い容器で飼うのが理想です。NVボックス(#13)やプラ舟何かが適しています。
餌
餌はクロレラ、グリーンウォーター、発酵マット等が使えます。
特に、発酵マット(から湧くインフゾリア)を与えるとオオミジンコの生育が良くなるように思えます。植物性の餌だけじゃなく、複数種類の餌を組み合わせて飼育しているとオオミジンコも大粒になりやすいので、やっぱりミジンコの餌も栄養バランスが大事なんですね。
余談ですが、オオミジンコはゾウリムシも食べるとの情報もあります。まだ試せていないのですが、ゾウリムシが使えるのであれば給餌がだいぶ楽になりそうです。
勿論、ミジンコ餌の定番ドライイーストも使えますが、これを使うと糞が詰まる?のか糸状のフサフサした物がお尻辺りに付いたままの個体が出現しました。それが付着した個体は弱り死にやすくなるので、それ以降はドライイーストを与えていません。
また、ミジンコが食べる餌については下記ページにまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。
餌の与え方
オオミジンコは体が大きい分沢山食べるのですが、与えすぎは腐敗の元なので飼育水が薄っすら濁る程度を最初に与えて様子を見ます。
自宅では一日一回、翌日には飼育水が透明になる程度に餌を与えています。爆殖させたいなら半日で食べ尽くす位の餌を朝夕に分けて与えると良いと思います。
タマミジンコと違いオオミジンコは比較的餌切れに強いので、飼育水がすっかり透き通ってから給餌しても十分間に合います。タマミジンコは餌が無くなるとどんどん減っていきますのでこの点は楽に感じますね。
オオミジンコが増えたら
オオミジンコは寿命が長いためか、調子が良いと沢山子供を産み飼育ケースにびっしり増えていきます。
タマミジンコと違い過密状態になっても休眠卵を作りにくく、密度が高い状態でも飼育できますが、酸欠状態で体が赤くなるようなら間引きします。
うちでは一週間程度で新しい飼育水に個体を引っ越しさせていますが、飼育水が古くなってくるとやっぱり繁殖が鈍るので増えなくなってきたなと思ったら試してみてください。
まとめ:オオミジンコは初心者におすすめ
簡単に飼育方法をまとめましたが、オオミジンコはタマミジンコ程気を使う必要もなく放置飼育で十分増えてくれます。
タマミジンコは一気に増えて一気に居なくなるを繰り返しますが、オオミジンコは着実に増えていつの間にかびっしりという感じなので、間引くタイミングとかが掴みやすいです。
タマミジンコの培養に苦戦している初心者の方は、是非一度オオミジンコを飼育してみてください。きっと、こっちの方が簡単だと感じるはずです。
以上、オオミジンコの増やし方でした!
オオミジンコの容器内の水温が40度近くになるのはアウトでしょうか?
メダカは去年それくらいでも元気だったのですがミジンコには厳しすぎ?今年からミジンコも同じ様な環境で増やしたいと思っていますので(場所の都合)是非ご教授頂きたく思います。
水温が40℃というのは、ほぼ全ての水生生物にとって過酷な環境ではないでしょうか。
水温上昇の原因が日光なのであれば、寒冷紗や遮光ネットを使い、少しでも日差しを軽減する必要があるかと思います。
参考になる記事をありがとうございます。
私は8リットルほどの容器3個でミジンコを育てて半年位になりますが
タマミジンコは順調なのですがオオミジンコが増えてくれません
最初、容器1つがタマ、2つがオオミジンコだったのですが
網で掬って魚に与えているうちに混ざってしまい、
全部の容器がタマだらけになってしまいました。
オオミジンコはすべての容器にほんの少しだけ生き残っています。
リセットは何度もしましたが、一度混ざると分けようがなくて。
またオオミジンコだけ買うしかないでしょうか。
自宅でもオオミジンコにタマミジンコが多少混ざっていましたが、オオミジンコの方が良く増えてましたね。
タマミジンコの方が維持が面倒だと思っていたので、そっちが上手くいっているならオオミジンコも上手くいきそうですけど…
オオミジンコなら選別しやすいので、まずは大きめの個体を別容器に移して増えるか試してみてはどうでしょうか?
どのみち、完璧に分けるのは難しいのですが、売っているやつもタマミジンコが多少混ざってて変わらないと思いますよ。
私も完璧に分けようと頑張りましたが、タマミジンコはどうしても混ざってしまうので途中で諦めました。
どうしてもというなら、オオミジンコの卵を採集してそこから分けるしかないかもですね。
オオミジンコは卵も大きいので、生体を分けるよりかは成功するかもしれません。