タマミジンコが増える速度ってどれ位だろう?
いつも餌用に何となく増やしているミジンコですが、冬も近づき繁殖ペースも鈍っているようで先日メダカ用のストックを切らしてしまいました。
盛んに繁殖しているうちはいいのですが、タマミジンコは油断すると簡単に居なくなってしまうのでこれを機会にどれ位のスピードでミジンコは増えるのかを調べてみます。
生き物相手なので中々難しい所もありますが「タマミジンコは○○日でどれ位増える」というのがわかれば管理も楽になるはずです。
目次
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実験概要
タマミジンコがどれ位のペースで増えるかを実験します。
10匹のタマミジンコからスタートして、密度や飼育水に限界がくるまで経過を観察していきます。
給餌ペースは飼育水の色と匹数を見ながら調整して与えていきます。使う餌は自家培養しているグリーンウォーターで、PHが10を超える位濃いグリーンウォーターを使ってます。
また、ミジンコの匹数は約10匹です。生まれたての子供が数匹混入してしまいましたが、どんな感じで増えるかが知りたいのでざっくりでやっていきます。
準備する物
実験には下記を使います。
- タマミジンコ 10匹
- グリーンウォーター 100ml
- カルキ抜きした水 1L
- 入れ物(100均で調達)
セットアップ直後の飼育環境はこのような感じです。
グリーンウォーターでうっすら濁る程度の飼育水ですが、これが黄ばんで汚れてくるまで頑張って培養してみます!
7日目:ミジンコは50匹まで増えた
この画像は1週間経過した様子ですが、タマミジンコは約50匹程度まで増えているようです。
つまり、「タマミジンコは1週間あれば5倍にはなる」と言えますね!
室温は23度~25度で調整していますが、この1週間は東京も冷え込んで朝晩は室温が20度を切っていたのではと思います。
餌は4日経過した段階で30ml程追加しています。死骸は今の所ほとんど見当たらず、子供を身籠ってパンパンに膨らんだタマミジンコが沢山います。
最初の1週間はゆっくりでしたがここから増殖速度が加速しそうです!
密度はまだまだですが、餌の消費ペースが上がっているようなので、これから毎日グリーンウォーターを20ml~30ml与えてみようと思います。
10日目:ミジンコは200匹以上に
上記から更に3日経過した様子がこちらです。
丸々としたタマミジンコが目立つと思っていたら一気に子供を産んで増えたみたいです。数はおおよそですが200匹以上はいるので前回から更に4倍増えた事になります!
毎日グリーンウォーターを与えているので飼育水がだいぶ汚れてきました。様子を見ながらですが一回に30mlを朝晩二回は与えるようにしています。
飼育水と壁面が汚れてきているので綺麗に撮れませんが、底の角の方にタマミジンコの群れが出来ています。あとは水面にも別のグループが集まりだしていて、まだまだ増えそうな感じはあります。
ひとつ気付いた事がありますがタマミジンコもある程度は日に当てた方がよく増える気がします。
全く陽の当たらない場所でも餌さえあれば増える事は確認済みですが、日当たりの方がいいみたいですね。日光が当たる事でグリーンウォーターが中で増えたり、その他のプランクトンも沸きやすいのかもしれません。
密度は徐々に上がってきましたが死骸もまだ殆ど無いのでさらに培養を続けます。
11日目:オスが出現し耐久卵を作り始める
ここ数日でタマミジンコの数が一気に増えましたが、観察していると他のタマミジンコにくっつく一回り小さなミジンコを発見しました。
どうもオスが出現し始めたようで、何匹かのタマミジンコは耐久卵を背負っています。
水面には子ミジンコが固まっていて、底のはミジンコ溜まりが出来ているのでこの辺りがピークなのかもしれません。
このまま徐々に減っていくのを見守るのもいいですが、1Lの少ない水量でどれ位収穫できるのかも気になるので明日網で掬う予定です!
12日目:実験終了
休眠卵を持ったタマミジンコが増えだしたので12日目で実験を終了する事にしました。
飼育水はだいぶ黄ばみましたが無臭でサラッとしているのでまだ行けそうな感じはします。休眠卵を作った原因は餌切れ、水質悪化ではなく過密になった為ですかね。
水量が1L程度の小さい容器なのでここらが限界じゃないかと判断しました。
ネットで掬ってみるとこの位の量を収穫できました。
最終的には300匹程度という所でしょうか。小さい容器でこれだけ収穫できれば上出来です!
ちなみにミジンコはこの後スタッフ(飼育魚)が美味しく頂きました…
まとめ:タマミジンコは1週間で5倍になる
最後にまとめです!
今回の実験でタマミジンコは1週間で5倍になるという事がわかりました。
当ブログで公開しているタマミジンコの培養方法では増えるペースは「5日で2倍から3倍位」という所感を書きましたが、実際にはもっと早いペースで増えるって事になりそうですね。
また、培養のピークは10日前後だったのでこれは今後の参考になりそうです。経験則的にはミジンコ溜まりが出来たり、渦を巻きだしたら崩壊する合図だと思っていたので確証が得られた気がします。
以上!タマミジンコがどれ位の速さで増えるのかの実験はおしまいです!