ミジンコの培養にカブトムシの発酵幼虫マットが使えると聞いて早速試してみました。
安い物だと僅か数百円で買える発酵マットですが、実際に使ってみるとお手軽でまぁまぁ良かったので培養液の作り方とその使い方について書きます。
目次
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発酵マット培養液の作り方
発酵マットを使った培養液の作り方は簡単です。
材料は発酵マットとカルキ抜きした水道水だけで、水10Lに対して発酵マットを3~5掴み程度お茶パック入れて一晩寝かせるだけです。
使った発酵マットはこれです。
商品名は「マルカン バイオ育成幼虫マット 10L」でかなり安いです。(本体は数百円でしかも送料無料…)
一晩経つと水はウーロン茶の様な色になっているので、そうしたら発酵マットが入ったお茶パックを取り出して完成です。
入れっぱなしにしておけばよりインフゾリアが湧きやすいですが、一週間以内には取り出さないと水が臭い出すので注意です。
気になる培養液の臭いですが、森の土の匂いがして個人的には好きな匂いです。匂いも部屋に漂うという訳じゃなく鼻を近づけない限りわかりません。
室内で使っても問題ないレベルです。
発酵マット培養液の使い方
出来上がった発酵マット培養液はそのままストレートで使います。
すぐ使ってもミジンコは緩やかに増えますが、最初はミジンコの餌になるものが少ないので3日程度寝かせるか、クロレラかグリーンウォーターを併用するといいと思います。
発酵マット培養液は弱酸性になるので、グリーンウォーターの強烈なアルカリ性を中和してくれていい感じで使えます。
ミジンコは発酵マットの何を食べるのか?
ミジンコは発酵マットから湧いた微生物(インフゾリア)を食べているようです。
発酵マットの一体何が餌になっているのか気になって顕微鏡を覗いてみましたが、何も居なさそうなウーロン茶色の液体に数種類のインフゾリアが湧いていました。
この大きな微生物はワムシの仲間でしょうか?その周りをチョロチョロしているインフゾリアを追いかけて食べているようにも見えます。
これも多分同じ微生物だと思いますが、球体になったり口が開いたり変形します。
水は水道水を使っているのでこれらの微生物は発酵マットに澄んでいた生き物のようです。栄養豊富で湿り気のある土壌があればインフゾリアを沸かす種に使えそうです。
とりあえず、発酵マットにはミジンコの餌になりそうな動物プランクトンが湧く事がわかったので良しとします。
発酵マット培養液のその後…
興味本位で上記の発酵マット培養液をさらに数日寝かせてみました。増殖を促すためにきな粉を少量与えています。
繊毛虫の仲間がウジャウジャ湧いてます!
今後はこれを培養しながら植え継ぎしていけば、良いミジンコの培養液が作れそうな気がします。
発酵マットなら何でも微生物は湧くか?
発酵マットを使えばミジンコの餌となりそうな微生物を沸かせる事がわかりましたが、何が発生するかは気まぐれです。
やはり生き物なので発酵マットの管理が悪ければ死滅するでしょうし、同じマットでも袋の底の方にはあまり微生物が居ないのか線虫しか居ないという事もありました。
一点言える事は発酵マットもフレッシュに越した事はないという事で、なるべく新しい物を使いましょう。
発酵マット培養液を使った感想
発酵マットは単体だと増殖力はイマイチですが、ミジンコの飼育は格段に安定する気がします。
培養液を作成する手間はあるものの、グリーンウォーターを加えれば植物性と動物性の餌がバランス良く食べらる為かミジンコの成長具合も良いです。(粒が大きくなります)
臭くないし安価なのでミジンコの室内培養には使える素材だと思います。
以上、発酵マットの使い方でした。
早速、丁寧な、ご指導を頂きまして有難うございました。ご推奨のマットを試してみます。
ミジンコも大ミジンコに挑戦してみます。
ありがとう。ノウハウがわかりました。
ありがとうございます。色々試して、数度となく全滅させてしまい、ミジンコ飼育は向かないと諦めていたところでした。発酵マットの事、初めて知りました。救われた思いがします。是非、試してみよう思います。